茶陶~伊賀信楽~ 臥翠窯

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①臥翠窯の食器製作

色々と茶道具制作のための技術を応用しておりますが、焼成はガス窯です。薪窯ではありません。伊賀を焼成するために特化した薪窯ですので、残念ながら食器作品を同時に焼くことは難しく、また採れても少量にしかならないからです。但し、粘土は薪窯と同じく、基本的にすべての粘土を自己調達しています。粘土を自己調達して制作している作家は、まず滅多に見ません。良いところで、「掘ってきた土を使いやすい信楽粘土と混合」という辺りでしょうか。陶芸では「1土2焼き3細工」と言われ、最も粘土が重要な要素です。

但し、さすがに白土(鉄分の無い土)だけは自分で掘ってくることが出来ません。もちろん脱鉄設備もありませんから、トルコ青の作品など、修行時代から懇意にしている粘土屋さんにお願いをしております。

また、釉薬についても。昨今は一流作家でも、専門業者に任せる場合があるような時代です。手間と時間を掛けてじっくりと実験調査するよりも、もう出来上がったものを特別に作ってもらう。次々と新作発表をするような個展作家は、そうでもしなければ間に合いません。しかしながら、臥翠窯では、自分での調合をさせて頂いております。原料も、主原料としては薪窯から出る良質の木灰を用いております。

 

②粉引ってなに?これは伊賀焼なの?

焼物には色々な呼び方があります。主に種類によって呼び方が決まっているわけですが、同時に「〇〇焼」という呼び方もあるため、混乱のタネになっています。で、例えば私の作品であれば「伊賀で作られた粉引という焼物」があります。「これって伊賀焼?」という疑問を持つ方、よく居られます。茶道具のページにて少し触れているのですが、「伊賀の地で作ろうが、信楽で作ろうが、フランス料理はフランス料理」です。伊賀製フランス料理は、伊賀の郷土料理にはなりません。よって、「釉薬が粉引」であれば、「粉引という焼物」になります。この辺りについては、よく勘違いされている方も多いので、ご注意下さい。さしずめ「伊賀焼を焼いている作家さんの、粉引」というくらいでしょうか。

 

③オーダーメイドについて

昨今は色々な形の焼物も増えてまいりました。特に大きな流れとしては、高台(茶碗でいう足の部分)が取り払われたデザインが流行するようになりました。昔は「格好良さ+格式」という観点で作られていましたが、この「+格式」という部分が、もはや忘れ去られつつありますから、「ともかく格好良ければいい」という考え方になるのも、自然な流れであろうかと思います。高台は、一種の敬意と申しますか、「地面に皿を置かない」という言い方をすれば分かるでしょうか。高貴な方へは、台をつけて、なるべく地面から離して盛り付けるのが礼儀でした。逆にペットの皿などは地面に置かれていましたね。ひな壇などもそうですが、高い位置ほど高貴なもの。ですから、自分から望んで低い位置に、ということは無かったものです。「高台をみれば作家の腕前がわかる」なんていう言葉もあります。そういった価値観が簡素に凝縮されているのが高台です。

ですがまぁ。無い方が現代風と申しますか、海外の視点だとそんな格式は無価値だったりするので、海外で勉強されたデザイナーの器なんかだと、高台の有無は単なるデザイン上の選択肢なのですよ。色々な流れの中で、率直に「無い方が良く見える」という意見も多く。茶道具でなければ、私も頑固なコダワリなど御座いませんので、私自身が作る際にも、高台の無い形を作ったりも致します。

「こんな形、出来ますか?」という話も、お気軽に。名前入れ、また紙箱梱包や、桐箱に箱書きなど、各種いろいろと経験も御座いますので、ともあれ御希望を言って頂ければと思います。

困るのは・・・「手元にあるこれと同じ釉薬のものを」とかでしょうかね。業者さんから土を釉薬を買ってきて作るなら、まぁどの作家さんに頼んでも出来上がります。釉薬を調合するのは大変時間と手間と費用が掛かりますから、大量注文というわけでなければ、ちょっと対応が難しくなります。

これまでに作ったものですと・・・豚の蚊やり器、サンマ皿、お食い初め食器一式など。

 

④現状、手がけることの出来る釉薬と説明。

・粉引(こひき) 柔らかな白い肌合いが特徴です。変化が多く赤味を帯びたり、青味を帯びたり、焼き具合によって様々な変化が出るので、飽きのこない楽しみがあります。 

・トルコ青 元々はアラビア系の釉薬。紀元前のエジプトで開発され、ペルシア陶器などで著名。水への憧れ・神聖な願いが込められている釉薬です。青色の釉薬は色々とありますが、中でも爽やかな色合いが特徴です。 

・鉄釉(てつゆう) 鉄の発色を用いた、最も基本的な釉薬です。鉄は薄い青色から赤、虹色、黒まで、非常に様々な発色を可能にする釉薬ですが、「鉄釉」と呼ぶ際には、黒い発色のものになります。

・刷毛目(はけめ) 灰色の素地に、白い釉薬を刷毛で描いたもの。刷毛の具合によって、筆のように勢いを出したり、ゆったりとしたり、その風情を楽しむことが出来ます。



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